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「気づいたら学問しちゃってた❗️」〜Creative Learning型授業①〜

こんにちは。福山暁の星女子中学校新コース推進プロジェクトです。本当に久しぶりの投稿です。今年度は先日オリエンテーションがスタート。進行中のプロジェクトのことをはやくお伝えしたいという焦る気持ちを抑えつつ、まずは昨年度のCreative Learning型授業の続きをしっかり記録しておきたいと思います。


新たな『問い』と出会い、新たな『学び』を始めよう!

Creative Learningの授業では、生徒が問いを持つことの面白さに気づき、日常世界からたくさんの問いを受けとる状態に誘うことをねらいとしています。問いを追いかけるというより、問いの方が向こうからやってくる、そんな感覚です。教育と探求社さんの教材であるQuestionXで問いの面白さをたっぷり味わった子供たちに、もう1段階ギアをあげて問いの世界に浸ってもらうにはどうしたらいいか。個人だとかグループだと関係なく、こちらがお膳立てした探究活動でもなく。
なんとなく大学のゼミ活動のような。そんなイメージを描いて、新たな学びをスタートさせました。

学校での教科学習は、子どもたちのリアルな日常に入り込むことは可能か?

これは私たちプロジェクトの大きな問いの一つです。教科学習と探究学習は別物ではなく、扇子と要の関係だと考えています。したがって、各教科が本来持つ特有の見方や考え方といった学問的な面白さが伝われば、教科の学びは子どもたちにとってリアルに受け止められる糸口になるはずだ。こうした仮説のもと、まず国数英理社など科目別のゼミを開くことができないかを検討しました。

一方で、教科の学びに対するイメージは、テストに出るか出ないか、模試や受験のためという側面が子供達の中にかなり根付いています。私自身も「ここ出るよ!大切!」など、長い間そこにエネルギーを向ける授業に酔っていました。今の状況で「国数英理社の中で興味のあるゼミを選んでください。」と子どもたちに呼びかけると、どのようなことが起こるのでしょうか。おそらく、テストの点数とひもづいた好き嫌いで選び、問題解決的な思考に走らせてしまう。私たちが目指す「『問い』への誘い」とは違う結果になってしまうのではないかという懸念も出てきました。

『8つの形容詞』でゼミ活動を開始!

そんな葛藤の中、出てきたアイデアが「形容詞」という概念です。
例えば「かわいい」という形容詞は「kawaii」として世界でも注目される概念ですし、「どうしたらかわいいが理解できるのか」「なぜかわいいが大切か」など認知心理生理学の分野に繋がります。「形容詞」は、子どもたちの発想を邪魔しないちょうどよい入り口であり、さらに気づいたら学問しちゃってたことになるかも知れない!こうして、『かわいい、おもろい、新しい、美しい、エモい、よわい、やばい、なんじゃこれ』の8種類のゼミが誕生しました。

なんじゃこれは備後弁ということでご愛嬌😅

1回目の授業は、まず「ただ、あなたが気になる写真」を7分間で撮影してくることからスタート。集めた写真を見ながら、どんなところが気になったかなど自由に対話していきます。校長先生の写真は瞬く間にAirDropで共有され、いたるところでエモかわいいの声があがっていましたし、自販機のつめた〜い・あったか〜いの「〜」になんじゃこれセンサーが発動する生徒もいたりして、たった7分間のワークでしたが、すっかり場も子どもたちの心の温度もあったまった感じになりました。

校長先生ピース写真✌️
撮影した写真をたのしく共有中

いよいよゼミ名発表。思ってもないゼミ名に驚きの声。大学のゼミ風にそれぞれのゼミが持つテーマを眺めてまわってもらいました。

形容詞✕5種類のクエスチョン

その後、自分が所属するゼミを自由に決定。同じ形容詞だけどいろんな理由で引き寄せられたメンバーどうし、簡単なアイスブレイクと次回ゼミ活動開始に向けて準備することの確認をしあいました。

さて、次回はゼミ活動の具体的な内容をご紹介します。読んでくださってありがとうございました!







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