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はじめまして。福山暁の星女子中学校新コース推進プロジェクトです。

はじめまして。福山暁の星女子中学校新コース推進プロジェクトです。新コースのスタートに合わせて、noteもスタートすることになりました。ここでは、新コースでの私たちの挑戦を背伸びせず等身大でお伝えし、子どもたちの教育に夢や関心をお持ちいただける皆さんとともに「学び方改革」について考える場にしていきたいと思っています。

初投稿の今回は、広島県東部にある私立カトリックの小さな女子校が今年度から実施する中学新コースとはどんなコースかについてお話します。

◆新コースは「見えている部分」ではなく、「学び方のタイプ」でコース分けを行います。

私たちが目指すゴールは、子どもたち自身が学びの主人公となり、自律した学習者になることです。そのためには偏差値はいったん置いておこうという考え方がベースにあります。
 
特進コースなど偏差値で区切るコースや特定の教科・職業に特化したコースはよく見かけます。

一方で、私たちのアイデアはちょっと違います。

教師の教え方に子どもたちを合わせるコースではなく、子どもたちが自分にとって心地よい学び方に気づき、それぞれの学び方のタイプに学校が合わせるコースです。

テストの点数や偏差値という「見えている部分 コンテンツ」にだけ注目をするのではなく、それらを伸ばすエンジンとなる、子どもたちの「見えない部分 プロセス」に注目することは、子どもたち自身が学びの主人公になる上で大切な視点です。

氷山モデルと通称EGGの力

「見えない部分 プロセス」を本校では「EGGの力」と呼んでいます。この力の育み方のちがいをコースにするというアイデアは、子どもたちのself-esteemの向上を加速させるはず!という仮説を私たちはたてました。

そして、その仮説に基づき、子どもたちを大きく2つの学び方のタイプに分類した「Update Learning」コースと「Creative Learning」コースを、1年後の中学2年生に設置することにしました。

◆「Update Learning」コースと「Creative Learning」コースの学び方。

「Update Learning」コースと「Creative Learning」コースの学び方の違いを次のように示してみました。

  • 「Update Learning」は、「できること」に夢中になれる学び方のコース

  • 「Creative Learning」は、「やりたいこと」に夢中になれる学び方のコース

Update Learningコースで集めるアイテムは、
知識のコイン・理解のキノコ・応用のはね

「Update Learning」は、ごく簡単に言ってしまえば「こつこつ努力する頑張り屋さん」が居心地よいと感じるコースです。

ただ、「こつこつ努力する頑張り屋さん」とは、教師に言われたことを作業として真面目にこなす受け身の生徒のことではなく、アイテム(記憶・理解・応用)としてのやり方を手に入れて、自分にできることはこんなにあるんだ!と夢中になって自走していく生徒をイメージしています。

どのように努力すれば、自分の目指すゴールにたどり着けるのか、子どもたち自身が考えた方法を使いながら、安心して試行錯誤のプロセスを歩める場を提供します。

Creative Learningコースで集めるアイテムは、
分析のハンマー・評価のハテナ・創造の卵

「Creative Learning」は、「ワクにはまらない自由な発想の持ち主」が居心地よいと感じるコースです。

従来の一斉授業では「問い」を発するのはいつも教師で、生徒は「答え」を考えさせられる役割ばかり。でも、本当に大切なのは子どもたち自身が「自分にとって大切な問い」つまり「やりたいこと(創造)」に出会うことです。
 
内側から自然と湧き上がる「問い」を掘り下げるためのアイテム(分析・評価)を用いて、その「問い」に周りの人たちを巻き込みながら、気づいたら世の中がちょっと良くなっている。そんな素敵なおてんばが活躍できる場を提供します。

◆2つのコースの設置を中2からにした理由。

私たちもはじめは、入学時の中学1年生の時点で、どちらかのコースを選んでもらい「自分に合った学び」をはやく進めていきたいと考えていました。

でも、中学生になる入口の段階で、本当に子どもたちは「自分に合った学び」を選択できるのか。仮にできたとして、それは「大人の意向」を汲んだものとなってしまい、子どもたちが自分と向き合い、考え選択する機会を奪う可能性がある‥と考え直しました。

そこで、中学1年生は全員「Update Learning」と「Creative Learning」の両方のコースのエッセンスがつまった「Bridge Learning」コースの中で、一年間じっくりと学び方の体験ができる時間をつくりました。

「Bridge Learning」コースは文字通り、「現在の自分の学び」と「未来の自分の学び」との間に「橋」を架けるコースです。

今年度、入学する中学1年生たちが、暁の星新コースでの活動を通して、どんな学びの主人公になっていくか、本当に楽しみです。

暁の星の「学び方改革」への応援、どうぞよろしくお願いいたします。

AKENOHOSHI学びのルートMAP
卒業生が描いてくれました!
 




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